ご意見紹介
 
ココでは北浦百景宛に届いたご意見等を紹介させていただきます。
 

○古代日置氏について
宇部市在住の石田さま からのお便りです。

 私は古代史や郷土史に興味があり、 特にミステリー的要素の濃い話の謎解きに魅力を感じています。
昨年、会社を定年退職し、今は山口県にある人丸神社とその由来を調べています。人丸神社は油谷町にもあり、歌聖柿本人麻呂を祀っているのはご存知のことと思いますが、山口県に全国一位となる160社を超える数があるとは驚きでしょう。ちなみに第二位は島根県で、益田市の柿本神社を中心に三十数社です。なぜ、山口県にこれほどの数が集中しているのか興味を覚え、これからのライフワークとして取り組んで、折があれば発表できればと、その所在と由来などを訊ねて、全県を踏査しております。
  田万川町から豊北町までの、日本海側山地にはタタラ製鉄遺跡が数多くあります。人丸神社もこれに重なるようにあり、タタラ職人や鋳物師・鍛冶屋職人が信奉していたようです。他に、木地屋・紙漉き職人(こちらは周防部に集中しています)に関わる伝承もあります。日置町の周辺には、油谷町伊上と長門市境川に、浜砂鉄の採取場があったことがわかっています。ご当地でも、古代には露天タタラで製鉄していたものと思われます。
  このようなときに、日置町の「貴船神社御旅所」の鷲の像のことを、貴HP「北浦百景」で知ったのです。貴船神社の宮司さんは、人丸神社の宮司も兼務していますので、日置氏族と人丸神社とに関連するものがないかと調べ始めたところです。両者に共通するのは、古代製鉄に関わっていることです。日置氏や人丸伝承についての情報がありましたら、ご教示いただけますようお願いいたします。日置氏族と日置町のこと、私なりに考えたものを別稿に纏めてみたいと思っています。まとまりましたら、お送りしますのでご批評いただければ幸いです。

北浦百景:
 石田さまからはその後、日置氏についての考察を書かれた原稿を頂きました。この資料をもとに、また少し調べたいと思っています。貴船神社、人丸神社の宮司さんのご意見を聞くことができましたら、また連絡を入れたいと思います。

日置氏に関する情報をお持ちの方は是非、北浦百景宛にご連絡ください。

 
 
○方言について
油谷町向津具久津出身の今津さま(阿知須町在住) からのご意見です。

 私は、北浦の方言として、「びいびい」(魚の幼児語)を推薦します。「びいびい」の「びい」破裂音は、VIVLATE VIVIDの「V」だと思います。死んだ魚では、決して表現できません。生き生きとした魚にめぐりあえる、北浦ならではの、是非全国に発信すべき、美しいことばだと思います。
 島根県の益田には、この名を使ったお店「ビービー益田」があるようですし、山口県の釣り情報でおなじみの、「BB金光」という方もいらっしゃるようですね。
 私が調べたところ、「びいびい」を使う範囲は、山口県では、長門市、大津郡、萩市(見島も含めて)あたりまでのようです。山陽側は全く通じません。県外では、お隣、島根県の益田、津和野、浜田あたりまでで、実際に自分の耳で確認したのは、このあたりです。文献によると、広島県佐伯郡や、愛媛県新居浜市あたりでも使うようです。

さらに、「びいびい」とは、やや異なる形まで含めると、
「びいび」 岡山県 児島
「びんび」 徳島県、高知県、愛媛県
「びんびい」香川県
「びび」  奈良県 吉野郡、香川県、宮崎県

と、西日本の広い範囲に分布しているようです。北浦百景の中で、ぜひ、この北浦のことばの風景の代表ともいえる、「びいびい」を取り上げられてみては、いかがでしょうか。

北浦百景:
  今津さまからのご意見を頂いたとき、とても面白いなと思いました。景観の他にも歴史や、文化、習慣などにも考えないといけないなと話合っていましたので、方言についても注目して洗い出す必要があるなと感じました。現在は方言について情報がありませんが、今後の課題として積極的にとりあげていこうと考えています。

方言について、何か情報がありましたら北浦百景までご連絡ください。