システムバス浴槽のまたぎ高さについて(続)

 

パナソニックからも「スマイル浴槽」という出入りがラクな浴槽がリフォムスシリーズに追加されましたので、紹介させていただきます。

この浴槽の特徴は浴槽フチの中央部を滑らかに低くし、フランジ巾を狭くする為にエプロンの形状も凹ませているところで、よりまたぎやすさを追求したデザインになっています。

なおかつ以前から設置されていた握りやすい形状の「おきラク手すり」との相乗効果で、浴槽をまたぐときに安定した姿勢で出入りができるようになっています。

浴槽の上端44.4cm-5cmでまたぎ高さは39・4cmになります。
ここで前回紹介したクリナップやハウステックとの浴槽の形状比較をしてみます。

まずはクリナップ・アクリアバスから またぎ高さ36.5cm、洗い場と浴槽底面の段差は約9cmです。

 

 

次にハウステック・フェリテプラス またぎ高さ39cm、洗い場と浴槽底面の段差は0cmです。



最後にパナソニック・リフォムス またぎ高さ39.4cm、洗い場と浴槽底面の段差は5.6cmです

 

 

以上比べてみると各社の特徴が良く分かります。クリナップ・アクリアバスはまたぎ高さを重視したためか浴槽底面を下げざるをえず、洗い場床面との段差が約9cmと平均的な5~8cmと比較して大きくなっています。(他のシリーズ ユアシスでは段差は約3cmになっています) 

そういった事情もあって以前からサポートバーのラインアップが他メーカーより充実していたのかもしれません。

 

ハウステック・フェリテプラスは洗い場との段差を無くす事を重視した為に浴槽が浅くなったので、入浴時に浴槽に寝そべる角度が浅くなり、体が滑り込まないよう浴槽内に段差が設けられています。


パナソニックは両者の中間的なデザインと言えます。体が滑りこまない様に浴槽の角度をしっかり立て、またぎ高さはハウステックと同等の高さで、洗い場と底面の段差も比較的小さめです。


数値や形状については以上のとおりですが、使い勝手は他にも様々な要素がかかわってくるので、ショールームで実際に体験していただいた上で検討される事をオススメします。

2019年05月16日